診療内容:抜歯しないための治療から審美まで

診療可能な病気や治療
*クリックすると説明があります

虫歯治療(コンポジットレジン(CR) ・インレー・ダイレクトボンディング)
 ダイレクトボンディング
 なるべく神経を抜かない
 歯肉縁下カリエス
根管治療(歯内療法、神経の治療、根の治療)
 ラバーダムについて
 外科的歯内療法(歯根端切除術・意図的再植)
根管内異物の除去(治療器具の破折や残存等)
歯根破折
穿孔(パーフォレーション)
クラウン(かぶせ)・ブリッジ
コア(かぶせの土台)
審美歯科・美容歯科
歯周病治療
 歯周組織再生療法(エムドゲイン・リグロス・GTR法)
義歯(入れ歯)
 部分床義歯(部分入れ歯)
 全部床義歯(総入れ歯)
抜歯
 分割抜歯
 親知らずの抜歯
根分岐部病変
歯の外傷(ケガ)
歯ぎしり・食いしばり
スポーツ用マウスピース
小児歯科
歯科用金属アレルギー
顎関節症
口腔粘膜疾患(口内炎、白板症、腫瘍等)
予防歯科
定期健診
セカンドオピニオン・相談
訪問診療(往診)


虫歯治療(コンポジットレジン(CR) ・インレー・ダイレクトボンディング)

 必要な時間をかけて、正しく診断、過不足なく虫歯を除去することから始めます。
 修復は機能面が優先ですが、できるだけ美しく自然に見えるように治療しています。健康保険ではルールに従って、金属のインレー修復やCAD/CAMインレー修復やコンポジットレジン充填等を行います。自費診療では虫歯になりにくい材料や美しく耐久性のある材料を使用することができ、口全体を白くきれいにしたいといったご要望にお応えすることもできます。患者さんのご希望に加え、歯やかみ合わせ等の条件を考慮した専門家として最適な治療方法をご提案しています。

コンポジットレジン(CR)治療例

 30歳代の女性です。他院で治療してもよく欠けるそうで、保険診療の範囲内という条件で、できるだけ自然な美しさを希望されての受診です。

 治療前です。他院で治療されたものの、比較的短期間で上の前歯が欠けてしまいました(患者さんの話)。劣化もあります。上下に深い咬み合わせ(過蓋咬合、ディープバイト)で、おそらく歯ぎしりもされていて、大きな欠損のコンポジットレジン充填はハイリスクの方です。

 コンポジットレジン以外の治療方法もご説明しまして、コンポジットレジンの弱点も理解いただいた上で、やはりコンポジットレジンが良いと希望されましたので、治療を進めました。

 こんな時は、患者さんも当院も多少のリスクをとることになりますが、禁忌でない限り、患者さんの理解があることが大前提になりますが、できるだけ希望に沿うようにチャレンジしています。

 コンポジットレジンによる治療後です。治療時間は2歯で15分くらいです。この方の歯には横方向の薄い縞模様があります。保険診療の材料をいくつか組み合わせて、単に充填するのではなく表面性状の工夫などもして、完璧ではないですが、大半の方が違和感を感じないように仕上げることができたと思います。 咬み合わせも、いつも以上によく考えて調整してあります。

 費用は、保険診療、再診、歯と歯の間を充填した場合、3割負担の方で、1本約1,090円です。費用は健康保険の診療報酬改定によって変わる場合があります。この治療に特有の重大な副作用の報告はありません。

 コンポジットレジン充填は、何でもできる魔法や万能ではないのですが、材料が進化したことで、適用範囲がかなり増えました。手先が器用かどうかという技術だけではなく、保険の材料の制限の中でも、どうしたら綺麗になるのか、どうしたら力を受けにくいのかを考えて工夫することで、多くの方に喜んでいただいていると思っています。保険診療の材料でも工夫をして美しく治療をしていますが、歯科医師が見てもわからないレベルの美しさや長期間変色しないことを希望される方は、自費診療のダイレクトボンディングをお勧めします。

ダイレクトボンディング

 当院は、できるだけ健康保険で治療を行っていますが、多くの場合、健康保険で決められた材料と方法ではベストな治療とはいえません。
精密な治療、長持ちする治療、美しい治療を希望される方は、自費診療になりますが、ダイレクトボンディングをお勧めします。

 ハイブリッドセラミックスを使用した歯の部分的な修復方法です。2.5倍と10倍の拡大鏡(ルーペ)を使用して、その場でハイブリッドセラミックスを充填して、美しく精密に治療します。
  型取りをする方法のハイブリッドインレー、セラミックインレー、ジルコニアインレー、CAD/CAMインレーによる修復方法と比較して、たくさんのメリットがあります。

ダイレクトボンディングの詳しい説明のページへ

審美歯科のページへ

 

なるべく神経を抜かない

 虫歯が歯髄(歯の神経)に達していても、神経を保存できることがあります。
当院では、保険診療でも近年話題のMTAを含有する覆髄剤を使用しています。文献によりますと20~30%はうまくいきませんが、大きな費用もかかりませんので、患者さんの理解があれば良い治療になると思います。自費診療になりますが、保険収載されていない、より効果的な材料を使うこともできます。

深い虫歯の治療例(保険診療)

 神経へ達する大きな虫歯がありましたが、保険診療の範囲内で神経を温存する治療を行いました。このようなケースで神経を残す治療の成功率は70%程度と言われており、実感としても70~80%程度ではないかと感じています。

 

 

 

 

 虫歯を過不足なく除去して、覆髄剤、裏層剤、コンポジットレジンの順に充填しました。術後に一過性の痛みが発生する場合があります。処置に問題がなくとも、冷水痛が残ることもありますし、歯髄炎や根尖性歯髄炎を起こすこともあります。 治療後も定期的なチェックが必要です。
 この治療に特有の重大な副作用の報告はありませんが、ヨードを含む水酸化カルシウム製剤を使用する場合もありますので、ヨードアレルギーの方は必ずお申し出ください。費用は、保険診療、3割負担、再診の場合、1回目:浸潤麻酔下で覆髄と裏層:410円、2回目:コンポジットレジン充填:960円です。費用は健康保険の診療報酬改定によって変わる場合があります。

 

 

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歯肉縁下カリエス:抜歯しない治療

 歯肉縁下カリエス(歯肉縁下齲蝕、縁下カリエス)といい、歯茎より下まで虫歯が進んでしまった場合も、ほとんどのケースで抜歯しないで歯を残しています。

 当院へ問い合わせの多い診療ですので、別のページで詳しくご説明します。以下をクリックしてください。

歯肉縁下カリエスの詳しい説明のページへ

 

根管治療(歯内療法、神経の治療、根の治療)

 歯髄(一般に歯の神経といわれている)という歯の深部にまで虫歯が進行した場合や、以前に根管治療をした歯の炎症が再発した場合に必要になる治療です。
 歯の根の部分の治療ですので患者さんには見えないのですが、2.5倍と10倍の拡大鏡(ルーペ)と明るいLEDライトを使用して精密に治療しています。歯根や根管が複雑な場合や、病気の範囲が分かりにくい場合にはCTを撮影して治療することもあります。
 根管治療は見えない部分のため診断や治療の技術が難しのですが、日本の保険診療は報酬が非常に安く設定されています(欧米の1/20~1/30)。保険診療で、この治療のみでは必ずといっていいほど赤字になるのですが、長く歯を残すために丁寧に治療しています。
 出来るだけ保険診療で行っていますが、自費診療でなければ治らない場合もあること、どうやっても治らない場合もあることをご理解ください。

ラバーダムについて

 雑誌などで報道されているせいか、ラバーダムを使うことが良い治療、ラバーダムの使用ですべてが決まると勘違いされている方が多いように感じますが、ラバーダムは目的ではなく手段です。ラバーダムが推奨される主な理由は、唾液などから根管内への感染を防ぐためと、根管内で使用した薬品が口の中へ漏れないためです。
 自費診療は原則としてラバーダムを使用しています。保険診療も必要に応じてラバーダムを使用する場合もありますし、ラバーダムと同等の効果のあるZOOという道具を用いるなどの工夫もして治療を行いますのでご安心ください。患者さんによってはそのような道具を使用できないケースもあります。気になる方は診療時にご質問ください。

外科的歯内療法(歯根端切除術・意図的再植)

 通法の根管治療で治らない場合も、まだ歯を残す方法があります。歯根端切除術です。
漢字の通りですが、歯の根の先端と周囲の病気の部分を手術で取り除きます。 通常は健康保険で行っていますが、使用する薬剤によっては自費診療になる場合があります。
 意図的再植は、一旦歯を抜いて病気の部分を取り除いて元に戻す手術です。解剖学的理由で歯根端切除術が出来ない場合に健康保険で行いますが、自費診療になる場合があります。

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根管内異物の除去(治療器具の破折や残存等)

 根管治療の途中で器具が折れて残ることがあります。清掃が終わった状態であれば問題ありませんが、汚れが残った状態ですと、取り除いて治療する必要があります。

根管内異物(破折器具)の除去の例

 40歳代の男性の右上第二大臼歯です。10倍の拡大鏡で根管内を見ながら、壁を削って超音波で振動させて残っている器具を浮かせて取り除きます。歯との関係性によっては除去できない場合もあります。器具を取り出すことができる方向に根管内を削りますので、歯根破折を起こしやすくなることがあります。根管壁が極めて薄い場合には穿孔の危険もあります。費用は1か所1~3万円(税別)です。この処置に特有の重大な副作用の報告はありません。

 初診時のレントゲン(パノラマですのでやや不鮮明です。)には、根充剤(歯の根につめる薬)の充填が不十で、破折した治療器具と思われる像(矢印の先の直線的な白い部分)を認めました。
患者さんは、器具の破折についての説明は受けておらず、痛みがあるという理由で当院を受診されました。

 

 

 

 

 こちらは治療途中のレントゲンです。破折器具がはっきりとうつっています。人の体は全て曲線で出来ていますので、直線にうつったものは人工物です。
この根管は、やや急カーブしていますので器具が折れやすいのですが、根管内が十分に綺麗になっていない状態で器具を残しますと炎症の原因になってしまいます。

 

 

 

 取り出した破折器具です。
3mmくらいの長さでした。通常、この歯の根管治療には21mmの長さの器具を使いますので、21mmが約18mmになったはずです。私の感覚ですと、治療時の手の感覚、歯から取り出した器具の長さですぐにわかりそうですが、治療した歯科医師はわからなかったのかもしれません。もしくは、わかっていたけれど患者さんに伝えなかったのかもしれません。こんな時は、たいへんモヤモヤします。

 当院でも稀に器具の破折は起こってしまいますが、患者さんに説明して取り除いています(当然ですが自院の責任ですので費用はいただきません)。

 

 根管充填をしてクラウンをかぶせて治療終了です。
この文章を書いている時点で6年以上経過していますが、根管治療もクラウンも問題なく経過しています。

 

 

 

 

 実は、折れた治療器具に遭遇することは、さほど珍しくはありません。どうやっても除去できない場合もありますが、多くのケースでは除去が出来ますし、当院で難しい場合はスペシャリストをご紹介しています(それでも必ず除去できるというわけはありませんが)。

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歯根破折

 歯の根が割れた場合、抜歯をして他の方法で歯を補うのが標準的な治療方法です。当院院長は、開院前の2010年頃から、抜かない方法を研、実践してきています。歯根破折のほとんどのケースは抜歯しないで保存することが出来ますので、当院へご相談ください。

 問い合わせと遠方からの来院が多いため、特に詳しくご説明しています。

歯根破折の詳しい説明のページへ

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穿孔(パーフォレーション)

 歯の内部に病気または医原性に穴が開いてしまう場合があり、穿孔(パーフォレーション)といいます。
そのような場合も、当院では抜歯することは、ほとんどありません。

穿孔封鎖:通常は歯の内部から穴をふさぎます。自費診療になる場合があります。
フラップ手術:歯茎を切開剥離して穴をふさぎます。自費診療です。
意図的再植:一旦歯を抜いて、穴の開いた部分をふさいで、口の中へ戻して固定します。自費診療です。

穿孔(パーフォレーション)の治療例

 歯茎が腫れているという主訴で受診された患者さんです。左下の5番目の歯です。

 レントゲンを撮影しますと、黒い矢印で囲まれた部分の骨がダメージを受けており、これが原因で歯茎が腫れたと思われました。よくある根の先の病気(根尖性歯周炎)ではありません。このレントゲンを見て、すぐにピンときました。穿孔(パーフォレーション)で、しかも、医原性です。
 医原性の穿孔と思った理由は以下の通りです。黄色い矢印の先に、スクリューポスト(コアの支柱になる金属のネジのようなもの)の一部分と思われる白色のギザギザがうつっており、赤い矢印の先は、なぜか左側にモコモコっとした白い盛り上がりがあります。また、この歯の歯根は、向かって右の歯に寄っています。
 当院の推測は、こうです。歯の傾斜に気付かずに、歯に対して斜めにドリルを入れてコアを除去しようとしていて、間違って穴を開けてしまった。穴を開けてしまうと、歯根膜という組織と骨が見えるはずです。焦って、除去途中のスクリューポストは放置して、何か(おそらく根充材)で穴を埋めて、コアの型取りをした。患者さんには説明しなかった。
 あくまでも状況からですが、虫歯で穴が開くにしては形が不自然です。しかし、決定的な証拠はありません。慎重に患者さんに説明をして、治療を進めていきます。

 クラウンやコアを除去していきますと、写真の左半分の状態になりました。黒い矢印の先が正しい根管です。赤い矢印の先はレントゲンで不自然にモコモコっと盛り上がっていた部分ですが、何かの材料が詰まっています。です。これを除去しますと、右の写真のように、くぼみがあって、くぼみの先には穴があって、柔らかいものに触れて、出血します(写真は止血後)。
 予想通り、穴が開いていました。しかも、虫歯が広がったにしては不自然に綺麗で人工的です。こんなときは、予想が当たっても嬉しくありません。いろいろな思いがこみ上げてきますが、そういったものには一旦蓋をして、封鎖の処置をしました。

 穿孔封鎖処置中のレントゲンです。下半分の根管充填材は問題ありませのでそのままにしています。穴を埋めていた材料、スクリューポストの残り、汚染された歯質を取り除きました。今回は、患者さんと相談したうえで、歯茎を切開して炎症性肉芽組織の除去も確実に行い、歯の内部と外部から挟みうちで穿孔を封鎖しました。

 

 

 

 

 骨の欠損が大きかったため、患者さんと相談のうえ、骨補填材を使用しました。このレントゲンは、骨補填材を入れた後です。ダメージを受けて黒くうつっていた骨の部分が骨補填材で白くうつっています。
 この後、慎重に経過観察をして、ファイバーポストコアとメタルボンドクラウンで治療を完了しました。

 

 

 

 

 このレントゲンは、約2年後です。骨補填材を入れた部分に骨が出来ていることがわかります。当然ですが歯茎の腫れもありませんし、痛みなどの不都合もありません。根充材とコアの間に黒い部分がありますが、隙間ではなく黒くうつる材料を使用していますので誤解なきようお願いします。
 ここまで来ると、当面大丈夫です。歯根破折の補修と似たような治療を行うのですが、歯根破折の原因は患者さん本人の咬合力、穿孔の原因は歯科治療です。当院で良い治療と予防を受けていただくことで原因を排除できますので、歯根破折よりも予後が良いです。
 歯の内部から穿孔封鎖する費用は1~3万円(税別)、歯茎の切開する手術の費用は5~12万円(税別)(難易度と材料による)になります。土台とかぶせは別途費用が必要です。この治療では歯茎を切開して骨にもアプローチをしますので、持病のある方は治療が出来ないかリスクが高いことがあります。また、メスを入れることで、感覚の異常が残ることがあります。全てのケースでうまくいくとは限りません。ケースバイケースですので詳しくは診察時にご説明します。

 この症例は、どこかの歯科医師が、ドリルの方向を誤って歯根の中央に穴を開けてしまって、穴が開いたことに気付いて焦って何か(おそらく根充材)を詰めて、短期的には問題なかったので患者さんに説明をしなかったのではないかと推測しています。このようなケースは患者さんへの説明に苦慮します。

 歯科医師ですと全員知っていますが、安易に前医批判をしてはいけないことになっています。後医は良医(名医)などという言葉もあります。前医よりも情報が多い状況で診察をしていますし、前医が治療した時の詳しい状況は分かりませんし、後医が予想できないような事情があるかもしれないからです。この症例は、推測でものを言ってはいけないと歯科医師からクレームが来そうですが、上記のように考えると全て辻褄が合うのです。当院は事実を患者さんに正直にお伝えするとともに、当院の考えが全て正しいとは限らないことも理解していただいています(と思っています)。

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クラウン(かぶせ)・ブリッジ

健康保険適用の方法を基本に、自費診療ではさらに良い方法を準備しています。

 保険診療では、金属冠や硬質レジン前装金属冠、CAD/CAM冠の選択肢から、患者さんの歯の状態、咬み合わせなど、様々な条件を総合的に考えて治療方法を提案しています。
歯科用金属アレルギーのある方の保険での治療も行っています。

 自費診療では、美しくしたい、機能的に良い材料を使いたい、長持ちする歯にしたい等、様々要望にお応えすることが出来ます。
 前歯の場合、メタルボンド、ハイブリッドクラウン、オールセラミッククラウンなどがあります。
 臼歯の場合、メタルボンド、ハイブリッドクラウン、オールセラミッククラウンに加えて、ゴールドクラウン、ジルコニアクラウンもあります。

 自費診療のクラウンにつきましては、セラミック 審美歯科のページで詳しくご説明しています。

セラミック 審美歯科 のページへ

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コア(かぶせの土台)

 虫歯などで歯の大きく欠けた部分を補うコアといわれる土台には、出来るだけ長期に歯を残すために、出来るだけ金属を使わないようにしています。

 メタルコアという金属の土台は丈夫ですが、大きな力がかかったときに、金属は耐えられますが歯は耐えられずに割れて歯根破折を引き起こしてしまうことがあります。 当院では、歯を守るために、原則として金属の土台は使いません。
健康保険でもレジン(プラスチックの一種)とグラスファイバーの芯を使ったファイバーポストコアを使用することがほとんどです。天然の歯に近い硬さや柔軟さを備えています。

コア築造の悪い例(他院)

 この写真は、悪い例です。
 歯根破折の治療で受診された方の金属のコア(他院で治療)を除去したところです。 歯の内部にピンク色のものがありますが、ガッタパーチャという根管充填材です。ガッタパーチャの主成分はゴムです。この状態でコアを入れますと、ガッタパーチャとは接着しにくく、ゴムですので力がかかったときには歪んで金属のコアが微妙に揺れてしまいます。力のかかるたびに歯の内部で金属のコアが僅かに動く状態が続いて、歯根破折を起こしやすい状態であったと思われます。また、隙間ができるということは、二次カリエス(再び虫歯になること)の原因にもなります。

 

 当院では、基本を大切に、必要な時間をかけて、拡大鏡を使用して精密な治療を行って、このようなことがないようにしています。
セラミックやダイレクトボンディングなどの審美治療にも自信を持っていますが、このように見えない部分から丁寧に治療を行っています。

 

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審美歯科・美容歯科

 健康保険では、限られた材料と方法の中で最大限美しく治療するようにしています。そこが基本だと思っているからです。
自費診療になりますと、材料の制約がなくなりますので、ハイブリッドやセラミックなどの材料を使うことが出来るため、天然の歯に近い美しさに治療することが出来ます。別のページで詳しくご説明しています。

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歯周病治療

 慢性の病気で痛みが出にくいことが大きな特徴です。したがって、知らない間に進行することが、しばしばあります。

 歯周病は細菌感染症ですが、歯ぎしりや食いしばりをされる方、咬み合わせの良くない方は悪化しやすい傾向があります。当院は、歯石取りや歯磨き指導だけでなく、それ以外のリスクの説明や対策も行っています。歯医者に通っているのに どんどん悪化するような方は、一度診察させてください。他に出来ることがあるかもしれません。

  歯周病は、漢字のとおりですが、歯の周囲(歯ぐきや骨)で炎症が起こり、歯の周囲の骨が溶けてなくなっていく恐ろしい病気です。
軽症まで含めると成人のほとんどに歯周病の治療が必要になるといわれています。
どんなに良い歯でも、歯を支える骨や歯ぐきがなくては抜けてしまいます。原則として虫歯治療の前に行います。
一旦よくなった後も、 定期的なメンテナンスをしなければ再度悪化してしまいます。

 症状の程度に関係なく、歯並び、咬み合わせ、生活習慣、糖尿病などの全身疾患などのリスク要因を把握して治療にあたっています。
軽症の場合は、歯石取りと歯磨きの工夫程度で改善します。
中くらいの症状の場合は、歯ぐきの中に隠れている歯石を取ることをします。
重症の場合は、歯ぐきを剥がして歯石を取る場合もあります(歯周外科、フラップオペ、フラップ手術)。

 毎日のセルフケアも重要ですので、理想的な方法だけではなく、現実的で毎日できそうな方法を提案します。

 グラグラになってからでも、なるべく抜かない治療をしていますが、自費診療になる場合があります。歯槽骨(歯を支える骨)を回復させる歯周組織再生療法も行っています。骨の吸収状態などによって出来る場合、出来ない場合がありますので、診察、検査を受けてください。

歯周組織再生療法(エムドゲイン・リグロス・GTR法)

 歯周病で失った骨を回復することができる場合があります。

当院では、エムドゲイン、リグロス、GTR法などが可能です。
できるだけ保険診療で行っていますが、骨吸収の状態や使用薬剤によっては自費診療になります。

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義歯(入れ歯)

 合わない入れ歯を長期間使うと、口の中の粘膜が悪くなって、さらに合わなくなる、といった悪循環に陥ることがあります。少しおかしいなと思った時、早めの調整をお勧めします。
 他院で作った入れ歯の調整もできますので、気になる方は受診してください。
 当院で新規に製作される場合、健康保険適用のレジン(プラスチックの一種)の義歯を基準に、自費診療では、違和感を少なくする、もっと安定させる、見た目をよくする、など、様々な要望にお応えしています。

部分床義歯(部分入れ歯)

保険適用:金属のバネとプラスチックを使用します。磁石を使用できる場合もありますのでご相談ください。

自費診療では、以下のような義歯の製作が可能ですのでご相談ください。組み合わせも可能です。
 ノンメタルクラスプ義歯:金属のバネを使わない、見た目に自然な入れ歯です。
 金属床義歯:プラスチックと比較して薄く出来るため、違和感を少なく出来ます。
 アタッチメント義歯:歯に はめ込むよう義歯ですのでので安定して見た目が良くなります。磁石やホックなどいろいろなタイプがあります。

 インプラントやブリッジと比較されることが多いですが、それぞれに長所短所があります。一般的な特徴ではなく、あなたの場合にはどうか、診察時に詳しくご説明します。

全部床義歯(総入れ歯)

保険適用:レジン(プラスチックの一種)のみを使用した入れ歯です。標準的な治療です。 

自費診療では薄く快適な義歯の製作が可能です。
 金属床義歯:レジンと比較して約10分の1の薄さの入れ歯です。違和感が少なく、話しやすい、食べやすい義歯です。使用する金属は比較的安価なコバルトクロムと、軽くアレルギーの少ないチタンなどがあります。

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抜歯

 なるべく抜かない方針ですが、抜歯以外に治療方法がない場合もあります。
親知らずや矯正の便宜抜歯も含めて ほとんどの抜歯は当院で行っていますが、歯の状態や全身疾患等を考慮して、リスクの高い場合は高次医療機関をご紹介します。

分割抜歯

 歯の根が複数ある大臼歯の一部の根だけが病気の場合、病気の根だけを抜くことも行っています。

親知らずの抜歯

 親知らず=抜歯するのではありません。抜歯してもメリットが無い場合や、移植に使えそうな場合は抜かずに保存します。まずは、抜歯するべきかどうかを検討してご説明します。

 被爆の少ないCTがありますので、検査は全て当院で可能です。歯茎を切開して、骨を削るような埋伏抜歯でも、多くの場合は当院で可能ですのでご相談ください。
 極めて難易度の高い場合やリスクの高い場合は高次医療機関をご紹介します。

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根分岐部病変

歯の根の分かれ目の部分に病気がある(根分岐部病変)の場合にも出来るだけ抜かないように以下のような治療を行っています。
 歯根分割:大臼歯を2つに分けて小臼歯2つとして残します。
 トンネリング:歯を分割しないで清掃できるような形態にします。
 歯周組織再生療法:歯槽骨(歯を支える骨)は一度失うと元りは戻りませんが、ある条件下では再生する場合があります。リグロス、GTR法、エムドゲインなど。根分岐部の再生療法は全て自費診療になり、成功率はあまり高くはありません。

歯根分割の治療例

 右下6番目の大臼歯は2つの歯根があります。真ん中で切断して、2本の歯として残しました。

 これは根分岐部病変ではありませんが、上から見ても分かりにくい大きな虫歯でした。

 

 

 

 歯の神経まで細菌感染していますので、まずは根管治療をしました。

 

 

 

 1本の大臼歯を2本の小臼歯のようにして歯を残すことが出来ました。

 

 

 

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歯の外傷(ケガ)

 乳歯、永久歯を問わず、歯を打ったなどのケガが原因で、グラグラしている、抜けそう、完全に抜けている、めり込んでいる、といった緊急事態は、一刻も早く治療を受けてください。当院は予約制ですが、予測できないケガをされた直後の治療は優先的にに受け付けています。
 できるだけ歯の神経を残す、出来るだけ歯を残す方法で治療を行います。

 完全に歯が抜けた場合:抜けた歯を、そのまま(洗わないで)歯の保存液か牛乳に入れて、出来るだけ早く近くの歯科医療機関を受診してください。当院は診療時間外でも出来るだけ対応しています。

 万一、頭を強く打った場合、吐き気がする場合、気分が悪い場合などの症状があるときは、 脳出血など命に関わる可能性がありますので、歯科ではなく脳外科等を受診してください。

 保険診療で対応していますが、美しく治したいといった希望内容によってはダイレクトボンディングやセラミッククラウンなどの自費診療になる場合があります。

歯の外傷の治療例

 前歯をぶつけて欠けてしまった小学生です。
 歯の痛みもしんどいですが、突然前歯が大きく欠けるという精神的なショックも計り知れません。この方は、この先何十年も生きる予定の小学生です。

 当院受診時です。大きく欠けていますが、奇跡的に神経の露出はほとんどありませんでした。

 

 

 

 

 欠けた部分の形を整え、コンポジットレジン(CR)を充填して修復しました。健全な歯をほとんど削ることなく治療できますが、再度大きな外力が加わった場合など、脱離したり欠けたりする危険があります。頻繁に欠けるような場合は他の治療方法を提案します。保険診療、再診、3割負担で880円です。このケースはこども医療証で受診されましたので窓口負担は500円でした。費用は健康保険の診療報酬改定、医療費助成の改定によって変わる場合があります。この処置に特有の重大な副作用の報告はありません。治療回数は1回ですが、外傷歯は時間が経過してから歯髄炎や根尖性歯周炎を起こす場合がありますので、形態を回復させた後にも定期的なチェックが必要です。

 

 虫歯で歯がなくなる場合はある程度時間がかかりますし、患者さん本人もある程度覚悟を決めて受診されます。外傷の場合は、ある日突然、歯がなくなります。歯の痛み以上に心の痛みや不安や後悔などの方が上回る場合も多くあります。声掛けも大切にしていますが、一番効果的なのは、見た目を元通りに戻すことだと考えています。人工物であっても、他の人が見て気付かない、自分が見たときには意識してよく見ないと分からない、という状態にすることが、どんな慰めよりも効果的で親切だと考えています。外傷直後の方はもちろん、時間が経過して、綺麗に治してほしかったという方の受診もお待ちしています。

 外傷(ケガ)の直後の方は、お電話の際に、「さきほどケガをしたばかり」である旨お申し出ください。命にかかわるような重大なケガの可能性もありますし、早く治療することが大切なことが多いですので、予約が無くても最優先で診察しています。

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歯ぎしり・食いしばり

 近年、歯ぎしり、食いしばりが関係していると思われる病気が増えています。
多くの場合に自覚症状はありませんが、歯科医師が口の中を診れば歯ぎしりの痕跡から診断がつきます。
歯根破折だけではなく、過剰な力が原因の一つと考えられるような虫歯や歯周病なども増えています。
歯ぎしりをする方のうち、音がするのは10%くらいではないかという説があります。自覚症状がなくとも、歯ぎしりや食いしばりをされていることの方が多いですので、気になる方は受診してください。
 根本原因を治療することは非常に難しく、ナイトガード(就寝時に使用するマウスピース)という対症療法になります。全て健康保険で治療をしています。

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スポーツ用マウスピース

 スポーツ用のマウスピースを使用される方が増えていますが、歯科医院で精密に型取りをして、咬み合わせも調整したものを使用されることをお勧めします。
特に、咬み合わせに問題のあるマウスピースを使用されますと、本来の力を発揮できないだけでなく、顎関節に負担がかかるなど悪影響を及ぼす可能性があります。
 デザインによって2~3万円(税別)の自費診療になります。フィットが良いだけではなく、適切な咬み合わせ調整のできる当院にお任せください。

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小児歯科

 元気のあるお子さんを歓迎します。ただし、自分がケガをしない、他の患者さんに迷惑をかけない、この2つを守ってください。
 乳児が突然大声で泣き出すのは当たり前のことですので気にされる必要はありません。
 ある程度の年齢の幼児や小学生が院内を走り回るのに注意しない、おもちゃや本の片付けをしない等、保護者の一般常識が欠除していると判断した場合は、緊急性のない診療はお断りすることがあります。障害のある方もできる範囲で御協力をお願いしています。

 虫歯を治す、抜けない乳歯を抜くといった治療以外に、口とその周辺の機能の発達を促すことを大切にしています。
近年は、素人目にはわからない咬み合わせの問題、口と周囲の筋肉や神経の発達の問題のある方も多くいらっしゃいます。全く気付かなかった、他の歯科医院で言われたことなかった、という言葉を頂くことがよくあります。現在と将来に問題になる点を洗い出して、可能な限り対策をしています。

 お子さんが治療を嫌がるケースはよくありますが、嫌がる原因をよく考えて、その原因に対してアプローチしています。例えば、何をされるかわからないのが怖くて嫌な場合には、時間をかけてでも どんな治療をするのか説明し、練習してもらってから実際の治療に入ります。

 お子さんご自身の歯みがき、大人が行う仕上げ磨きの方法は、理想的だけれども難しい技術ではなく、生活の一部として実際に取り入れることが出来るような簡単で効果のある方法をお伝えします。小学生以下の方が受診される場合は、なるべく仕上げ磨きをされる方が同伴してください。

  歯並びの相談がよくありますが、かみ合わせ、上下の顎の骨、歯の大きさや位置、生え替わりのタイミング、歯の周辺の唇、舌、頬などの筋肉や神経、両親からの遺伝、様々な要素を考える必要があります。これらの要素は、年齢だけで判断できず、実際に診察する必要があります。このまま成長したらどうなるか、矯正などの治療をしたらどのような効果が予想されるか、といったことをご説明します。当院は全顎の矯正治療を行っていませんが、必要に応じて連携医療機関をご紹介します。

 お子さんの治療は、虫歯を削って詰めることが最終目的ではありません。何十年先にも自分の歯を残してもらうことを目標にします。そのためには、無理して1本の歯を白く詰めるよりも、もっと大切なことがあります。自分の歯を大切にしようと思ってもらえるお子さんを育てることです。
 原則として、体を抑えて診療は行いません。お子さんが歯医者を嫌いにならないためです。ただし、ケガの応急処置や、痛みが強い場合に痛みを取る治療などは、症状、治療方法、治療によるメリットとデメリットをよくご理解いただいた上で、短時間だけ体を抑えて治療を行う場合があります。

  乳歯は生え替わるから虫歯になっても大丈夫と思われていることがありますが、大丈夫ではありません。乳歯の大切な役割のひとつは、永久歯が生えてくるための場所を確保することです。早く乳歯を抜いてしまうと、抜いた周辺の歯が移動して、永久歯の生える場所がなくなってしまいます。乳歯の虫歯予防で永久歯の歯並びが良くなると、むし歯や歯周病のリスクが下がるため、ずっと先まで歯を残すことが出来る可能性が高くなります。このように、乳歯を大切にすることで、生涯にわたって歯で苦労することを予防するのです。乳歯を抜かなければならなくなった場合、永久歯の生える場所を確保する保隙という治療も行っています。健康保険が適用される場合もあります。

  お子さんの診療の場合、出来るだけ保護者の方に診療を見ていただいています。お子さんが頑張る姿を見て、たくさん褒めてあげてください。ただし、保護者の姿が見えることで甘えて診療が出来なくなる場合には、姿の見えないところから見守っていただいたり、待合室でお待ちいただいたりする場合もあります。

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歯科用金属アレルギー

 歯科用の金属にアレルギーのある方の治療が可能です。原則として健康保険で行っていますが、より良い治療を希望される方には自費診療もご提案します。
 歯科用金属アレルギーで保険適用のクラウンやブリッジの治療を受ける場合、歯科用の金属にアレルギーがあるという医師からの情報提供が必要です。良くわからない方は一度ご相談ください。

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顎関節症

 口を開ける時にカクカクする、痛みがある、口が開きにくいなどの症状のある方は早めに受診してください。完全に口が開かなくなると、治療がしんどくなります。

 口が開かないのは顎関節症だと思っていても他の病気だったということも時々ありますので、ご自分で判断されず受診されることをお勧めします。

 治療には様々な方法がありますが、出来るだけ大がかりではない方法から順に行うことを原則としています。

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口腔粘膜疾患(口内炎、白板症、腫瘍等)

 唇や口の中の粘膜の様々な病気の診療もしています。
特に、長期間治らない場合は、よくあるアフタ性口内炎ではなく、腫瘍であったり虫歯が原因の炎症であったりする可能性もありますので、長期間放置されることなく受診してください。

 虫歯や歯周病と関係しない粘膜疾患の場合、明らかに良性の場合は当院で経過観察や治療できることもありますが、危険の高い部位であったり、がんの疑いのある場合は連携医療機関を紹介しています。

口腔白板症の例

60歳代の女性です。主訴ではありませんでしたが、私はゾッとしました。

 右下の奥歯のあった部分の歯茎が、白く変色して、少し盛り上がっている部分もあります。
がんの疑いもありましたので、口腔外科が専門の先生にも診察していただきましたが、口腔白板症でした。
前がん病変とも言われ、一部はがんになってしまうことがあります。痛みもないのですが、素人判断で放置してはいけない病気です。
 なぜこうなるかといいますと、下の写真で説明します。

 

 この写真は口腔白板症の真上の歯です。
写真の撮り方がイマイチでしたが、左の2本の歯が出っぱっているのがお分かりいただけると思います。
 この患者さんは、下の歯を抜いて長い期間そのままにされていましたので、上の歯が下へ下がってきて(挺出といいいます)、下の歯茎を刺激し続けていたのです。少しずつの変化ですから、痛みを伴わないケースも多いです。

 

 口腔白板症の原因で多いのが、歯を抜いてそのまま放置、です。この症例のようなケースは時々経験します。他には、不良補綴物(口の環境にマッチしていないクラウンなど)が舌や頬粘膜を刺激することが原因になることもあります。不適合義歯が原因のこともあります。義歯の形態が良くなくて粘膜を刺激してしまう場合や、義歯が不安定で動くことで粘膜を刺激してしまう場合もあります。
 有名人の方が話題になると受診される方が増えるのですが、ふだんから気になることがあれば早めに受診してください。当院で治療を受けたり定期受診をされたりしている方は、歯と歯茎だけでなく粘膜の状態も気を付けて診ています。

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予防歯科

 口は手入れの出来る内臓です。あなたの生活に合わせて無理のない範囲で効果的なお手入れをしてください。
  歯磨き指導という言葉で、高度な技術を指導することだけではありません。誰にでも出来る、難しくない、ちょっとしたコツをお伝えすることで、むし歯や歯周病を予防します。
口の中を清潔にすることで、誤嚥性肺炎の予防などの効果も期待できます。

 歯を丈夫にするフッ素塗布は、適量を使用することで副作用がほとんどないことが知られています。フッ素塗布は積極的に行っています。多くの場合は保険診療です。
ご家庭で使っていただくハブラシ、フロス、歯間ブラシ、歯磨き粉、うがい薬、フッ素製品など、たくさん取りそろえていますので、どれを使うのが効果的かご相談ください。

 口の中の状態を正しく把握して、精度の高い治療を受けることも、再発防止、予防への第一歩です。

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定期健診

 定期的に受診をされますと、痛みなく進行する歯周病のメンテンナンスができますし、虫歯はわずかに色が変わった程度の段階でわかります。加齢変化にどのように対応するのが良いかをお伝えすることもできます。
自覚症状が出てからではなく、悪くなる前や少しの変化があった段階でも受診をお勧めします。

 セルフケア(自宅などでの普段の歯磨き、お手入れ)とプロケア(歯科医院での専門的な治療)をバランスよく、総合的に利益のある方法を提案します。

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セカンドオピニオン・相談

 歯科治療の多くは、いったん治療を受けると元通りに戻すことが出来ません(不可逆的な医学的侵襲を体に加えます)。ですから、十分に理解と納得した上で治療を受けてください。

 当院の診断や治療計画に対して疑問や迷いがありましたら、どんどん質問いただくだけでなく、遠慮することなく他の歯科医師の意見をきいてください。セカンドオピニオンの紹介状を作成します(健康保険)。

 他の歯科医師の診断や治療で、これで良いのか迷ったとき、相談してみてください。相談のみの場合は自費診療(30分まで毎に税別6,000円)ですが、当院で治療することを前提の相談は保険診療の初診料や再診料の範囲で行っています。日々積み重ねてきた知識や経験を総動員して、患者さんが幸せになれる方法を全力で探します。

 セカンドオピニオンは、現在の担当医の診断と治療方法に関して、よりよい治療を受けるために他の歯科医師の意見をきくことです。紹介状と患者さんのお話から当院の見解を示します。新たな検査は行いません。
 現在受診中の歯科医院や担当医への不満を言う、ミスや落ち度があるか聞きたい、というような方は、セカンドオピニオンでも相談でもありませんので誤解のないようお願いします。 現在(診察したその瞬間)の病状や今後の治療に関しては当院の見解を示すことができますが、過去の治療が良いか悪いかに関しては一切コメント出来ません。治療中の病気の病状、全身の状態、生活環境などは、刻々と変化していますので、現在は適切でない治療と思われても、その時には適切な診断や治療であったということもあるためです。

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訪問診療(往診)

 病気などで通院が困難な方は、当院から半径16km以内は健康保険で訪問診療が可能ですのでご相談ください。
 外来で診療されていた方も、通院が困難になった場合には訪問診療に切り替えることが可能ですのでご相談ください。

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